2007年03月22日
移転します。
2007年03月20日
連載短編「私、買われてたの?」8
襟から侵入したお父さんの手は、私のブラジャーを上からそっと包み込み、弾力を確かめるように、きゅっと握ってきた。
「あん……」
乳房を揉む手のひらがブラのカップに侵入し、指先がコリコリと乳首を転がす。私は思わず呻き声をあげていた。
それがお父さんを興奮させたのか、クリッ、クリッとつまむ指の動きが、ますますいやらしくなる。
「あん、うん、ううん」
私の頬に、太い腕が当たっている。嫌悪感と同時に、男の人にむりやりされているんだという思いが、不思議な甘さを覚える。
「あん……」
乳房を揉む手のひらがブラのカップに侵入し、指先がコリコリと乳首を転がす。私は思わず呻き声をあげていた。
それがお父さんを興奮させたのか、クリッ、クリッとつまむ指の動きが、ますますいやらしくなる。
「あん、うん、ううん」
私の頬に、太い腕が当たっている。嫌悪感と同時に、男の人にむりやりされているんだという思いが、不思議な甘さを覚える。
2007年03月19日
連載短編「私、買われてたの?」7
ゆっくりと降りてきたお父さんの手は、私の胸の上で止まると、ふくらみの大きさを確かめるように、さわさわとそこを撫で始めた。「んっ……」
鉛筆を握ったまま、私はその動きを目を閉じて受け止める。背中にお父さんの体温を感じる。後頭部に押し付けられたお腹は熱く、荒く上下していた。
「ほら、ちゃんと宿題をして。次ぎの問題を解きなさい」
「うん……」
もう意識を集中させることなんてできないのに、私は無理に問題に取り掛かる。
Xの二乗カッコAマイナス……ああ……。
部屋着の胸の上を、お父さんの大きな手のひらが這い回る。トレーナーの布地がブラにこすれ、鈍い快感が広がってくる。ゆっくりと揉まれているおっぱいがたぷたぷと形を変えるのを、私は視界の端で空ろに見ていた。
さんざん私の柔らかい弾力を楽しんだお父さんの手は、やがてトレーナーの襟首に伸び、くいっとそれを引っ張った。
「あん……」
無理にこじ開けられた隙間から、胸の谷間が覗けた。
2007年03月17日
連載短編「私、買われてたの?」6
◆ ◆ ◆
食事を終えた私は席を立った。
「ごちそうさま。宿題してくるね」
「お風呂は?」
お茶を飲みながらそう訊いてくるお父さんの目が、どこか妖しく光っている。
「うん、宿題終わってから」
そう言って私は、逃げるように自分の部屋へ向かった。
逃げられるわけなんてないのに。
机に向かって勉強していると、案の定、背後でドアが開く音がした。
そっと足音を忍ばせて、お父さんが部屋に入ってくる。
「……」
私は気付かないふうを装って宿題を続けた。
息が詰まるような何秒間かの後、部屋着に着替えた私の肩に、お父さんの手がそっと置かれた。
どきん、と心臓が鳴る。手が震えてきて、宿題どころじゃなくなる。
それでも私は知らん顔をして、ノートに鉛筆を走らせ続けた。
「真由。頑張ってるね」
「……うん」
「どこか、分からないことはないかい?」
そう言いながら、お父さんはそっと、肩に置いた手を下ろしてきた。
食事を終えた私は席を立った。
「ごちそうさま。宿題してくるね」
「お風呂は?」
お茶を飲みながらそう訊いてくるお父さんの目が、どこか妖しく光っている。
「うん、宿題終わってから」
そう言って私は、逃げるように自分の部屋へ向かった。
逃げられるわけなんてないのに。
机に向かって勉強していると、案の定、背後でドアが開く音がした。
そっと足音を忍ばせて、お父さんが部屋に入ってくる。
「……」
私は気付かないふうを装って宿題を続けた。
息が詰まるような何秒間かの後、部屋着に着替えた私の肩に、お父さんの手がそっと置かれた。
どきん、と心臓が鳴る。手が震えてきて、宿題どころじゃなくなる。
それでも私は知らん顔をして、ノートに鉛筆を走らせ続けた。
「真由。頑張ってるね」
「……うん」
「どこか、分からないことはないかい?」
そう言いながら、お父さんはそっと、肩に置いた手を下ろしてきた。
2007年03月16日
連載短編「私、買われてたの?」5
西日が傾いている公園は、小さい子供とお母さんたちに占領されていた。私は広い芝生広場を突っ切り、写真に写っている建物が良く見える場所へと歩く。高い塔のような建物。ずいぶん古ぼけてはいるけれど、それはずっと昔から人々の暮らしを見守ってきたんだと思う。
初めは小さく見えていたそれは、近づくにつれどんどん大きくなり、やがて手にした写真に近い比率にまでになった。
ぱたり、と私は足を止めた。
目的の場所に着いたからじゃない。それ以上進めなくなったからだ。
目の前は急な崖になっていた。制服のスカートがひらひらと揺れ、転落防止用の柵を撫でる。
私は息を呑む思いで腕を伸ばし、手にした写真を目の前にかざした。
まだちょっと遠い。この写真のような状態であの建物が移るには、この先何メートルも歩かなければいけないだろう。
でも、ああ。
この先は崖なのだ。行けるわけがない。
かざした写真を持つ手がわなわなと震えてきた。
私を抱いて、にこやかに笑っている、若い日のきれいなお母さん。
あなたは、立てるはずがない場所に立ってたのよ。


